最近ジルコニアインレーの受注が増えてきました。
以前は削り出している最中に割れてしまったり、適合しなかったりしたので
なるべく細い部分が無いようにとか、窩洞を広くなど形成に注文をさせて頂いていましたが
ミリング方法、設定方法などを工夫するとしっかり削り出してくれるようになり、
形成を選ばなくなりました。
とはいっても、ジルコニアインレーだから絶対に割れないという事は無いのですが
e-maxインレーが割れてしまったというケースにもセットしてもらっています。

しかし適合はe-maxプレスの方が優れています。
これはロストワックス法で製作するプレスセラミックスの優位性によるものです。
シェードに関してもe-maxの方がマッチしやすいでしょう。
ジルコニアの場合は透明度が高いものは強度がかなり落ちます。
ジルコニアメーカーの表示してある数値だとe-maxと同等の400mpくらいが記載されていますが
扱っていて不安になるくらい違いが出ます。
ですからジルコニアインレーは強度のあるジルコニアを使用するためシェードは劣ります。

こういった理由で基本的にはインレーはe-max、割れそうな場合は強度のあるジルコニアをお薦めします。